中型バイクと大型バイクの維持費の違いを紹介していきます。
「こんな違うの?」
「これしか変わらないの?」
事前に大型&中型バイクの維持費を把握して、計画的に乗れるようにしていきましょうね。
くれぐれも次のことは避けましょうね!!
気に入ったバイクに出会う
↓
お金を貯めて買う
↓
思ったより維持費が高い...。
↓
好きなバイクを手放す。
こんな状態にはならないためにも維持する費用を把握し好きなバイクを乗り、
より充実したバイクライフを送っていきましょうね。
維持費を抑える方法も一緒に紹介していきますね。
今回は中型バイクと大型バイクで免許費用から維持費までの違いを比較してみました。
まず、はじめに
目次
維持費とは?
維持費とは、継続的にかかる費用のことを言います。
毎月や一年ごとに定期的にかかる費用で、少ない金額だが積み重なっていくと大きなダメージを受けることもあります。
中型と大型ではこの差が出る!!
教習料金
最初のみですが係る費用としてへ免許取得費用が挙げられます。
費 用 | 普通免許あり | 免許なし(または原付のみ) |
大型 | 16万円~23万円 | 21.5万円~33.5万円 |
中型 | 7万円~11万円 | 12.5万円~16.5万円 |
普通自動車免許を持っていると8~12万円。
免許証を持っていない又は原付免許を持っていると9~17万円。
リアルな金額を比較していきたいので、
ここでは、普通免許所持の場合10万円。
免許証を持っていない場合13万円。
といったふうにまとめていきますね。
保険
絶対加入の自賠責保険と任意保険に加入したときの比較をしていきます。
中型126~250cc以下:(中型免許)
中型251~400cc以下:(中型免許で乗れる最大排気量)
大型バイク:401cc以上(大型免許)
といった条件で比較していきますね。
自賠責保険料
自賠責保険は2年置きの車検に合わせて24カ月で比較していきます。
※他には12カ月、25カ月、36カ月があります。
自賠責保険料 | 24カ月 |
大型大型(401cc以上) | 9,270円 |
中型(251~400cc以下) | 9,270円 |
中型(126~250cc以下) | 9,770円 |
251cc以上のバイクは表のように大型・中型問わず自賠責保険料は同額となります。
任意保険
任意ですが必ず加入をしましょう。
相手の補償を充実させていきましょう。
■加入条件は以下の通りとします。
バイクの種類:250cc超
等級:初めての契約
年齢:年齢問わず
対人賠償:無制限
対物賠償:無制限
搭乗者賠償:200万
引用:保険料シミュレーション | バイク保険8社を徹底比較【i保険】
この任意保険でも自賠責保険と同様に250ccを超えるものは、
大型・中型問わず保険料は同じとなります。
よって、年間保険料は39,290円となります。
それぞれの保険料はいずれも同じ金額となり、差は見られませんでしたね。
税金
税金には、
・自動車重量税
・軽自動車税
の二つがあります。
重量税は車検費用に含まれますが今回は比較したいので敢えて、
車検には含めませんでした。
この税金は毎年定期的に係る費用なので把握していきましうね。
軽自動車税
バイクは軽自動車税に分類されます。
内訳は次の図のようになり、
中型の中でも排気量の多いバイク(251~400cc以下)と大型バイクの税額は同じなんです。
大型バイクだからといって、高いとは限らないんです。
軽自動車税 | |
大型(401cc以上) | 6,000円 |
中型(251~400cc以下) | 6,000円 |
中型(126~250cc以下) | 3,600円 |
次は同じく税金の自動車重量税の説明をしていきますね。
自動車重量税
名前の通り重量によって納付が義務付けられている税金です。
国が定めた燃費基準をクリアすればエコカー減税など、
減税を受けられることがあります。
しかし、残念ながらバイクは対象外となってしまっているのです。
やがてはハイブリッドでエコな性能を持ったバイクが登場してくるでしょう。
さて、話を戻しますね。
この税金は大型や中型等のバイクの大きさ・排気量によって金額は変わる訳ではありません。
道路を走る車両として登録された日によって金額が変わってきます。
また、支払いのタイミングは、車検の時に。
登録された日とは?
車検証が発行された日が登録年月日となります。
車検証には初年度登録年月日と記載されています。
余談ですが「何年式」とはこの数字のことを言います。
話を戻しますね。
・新車の場合
→購入した年月が初年度登録日となります。
そして、1回目の車検は3年後、2回目以降は2年ごととなり、
重量税は車検時に払うので下記の金額となります。
2回目以降は同じ税額となります。
3年 | 2年 | |
新車で購入の場合(2021年5月以降) | 5,700円 | 3,800円 |
・中古の場合
→購入以前から登録されているので、
車検証にある初年度登録年月から計算して、
下記の表の税金がかかります。
1年間 | 右以外 | 13~17年経過 | 18年以上経過 |
中古で購入の場合 | 1,900円 | 2,300円 | 2,500円 |
上の二つの表を比較するとわかりやすいと思いますが、
3年目~12年までの間はどちらも同じ税額になりますよね。
13年目以降から税額が増加します。
13年目になる前にバイクを乗り換える方法も一つでしょう。
車検費用
バイク屋さんに頼むのが安全で楽々!!
ここで車検費用を比較していきますね。
自分でも車検手続きすることができますが、
バイク屋さんに代行してもらう方法で比較していきますね。
一般的な費用は下記の通りですよ。
代行手数料 | 印紙代 | 自賠責保険料 | 自動車重量税 | 合計 | |
大型(401cc以上) | 30,000円 ※1 | 1,400円 | 9,270円 | 3,800円 | 44,470円 |
中型(251~400cc以下) | 30,000円 ※1 | 1,400円 | 9,270円 | 3,800円 | 44,470円 |
中型(126~250cc以下) | 10,000円 ※1 | 1,300円 | 6,110円 | 3,800円 | 21,210円 |
このように4万~5万円ほどかかるでしょう。
しかし消耗した部品の交換やメンテナンスしてもらうので、上記の金額に加えて部品代・整備費用が発生してきます。
費用を抑えたい人はユーザー車検がオススメ!
ユーザー車検とは、自分でバイクを指定された検査場へ自分でバイクを持ち込み検査をしてもらう方法です。
代行手数料・部品代・整備費用が掛からないので2万円前後に抑えることができます。
それに初回を含めて3回まで検査を受けることができるので、
問題が無ければ1回で終了。
不合格でも整備が必要な箇所を指摘してもらうので整備後再検査(後日)できます。
ちなみに、検査場は平日しかやっていませんのでご注意を!!
ガソリン代
利用頻度が高いともいられるのは、このガソリンでしょう。
このガソリンなければバイクの機能は皆無を言ってもいいでしょう。
今回はヤマハのMTシリーズで排気量別に比較していきたいと思います。
車種&排気量 | |
大型(401cc以上) | MT-10(排気量997cc) |
中型(250~400cc) | MT-03(排気量320cc) |
中型(125~249cc) | MT-03(排気量249cc) |
それぞれメーカーが算出している燃費(WMTCモード値※)を基準として計算します。
街乗りやロングツーリングによって実燃費はこれよりも下がる傾向です。
※発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。日本自動車工業会ホームページ
メーカーが算出している燃費(WMTCモード値※)で計算していきたいと思います。
車種&排気量 | 燃費 | |
大型(401cc以上) | MT-10(排気量997cc) | 14.0km/L |
中型⓵(400cc以下) | MT-03(排気量320cc) | 27.6km/L |
中型②(249cc以下) | MT-25(排気量249cc) | 27.2km/L |
MT-03とMT-25は排気量は違いますが、
車体重量が同じなのでその分燃費に影響が出てきます。
それでは3パターンで比較していきたいと思います。
- 毎週100km走行
- 〃300km走行
- 〃500km走行
この3つで1ヵ月・1年間で比較していきますね。
1.毎週100km、月間400kmを走行した場合
車種&サイズ | 燃費 | ガソリン単価 | 1カ月あたり (400km) | 1年間あたり (4,800km) |
MT-10(大型) | 14.0km/L | 150円/L | 4,286円 | 51,432円 |
MT-03(中型⓵) | 27.6km/L | 150円/L | 2,174円 | 26,088円 |
MT-25(中型②) | 27.2km/L | 150円/L | 2,206円 | 26,472円 |
2.毎週300km、月間1,200kmを走行した場合
車種&排気量 | 燃費 | ガソリン単価 | 1カ月あたり (1,200km) | 1年間あたり (14,400km) |
MT-10(大型) | 14.0km/L | 150円/L | 12,857円 | 154,284円 |
MT-03(中型⓵) | 27.6km/L | 150円/L | 6,522円 | 78,264円 |
MT-25(中型②) | 27.2km/L | 150円/L | 6,618円 | 79,416円 |
3.毎週500km、月間2,000kmを走行した場合
車種&排気量 | 燃費 | ガソリン単価 | 1カ月あたり (2,000km) | 1年間あたり (24,000km) |
MT-10(大型) | 14.0km/L | 150円/L | 21,429円 | 257,148円 |
MT-03(中型⓵) | 27.6km/L | 150円/L | 10,870円 | 130,440円 |
MT-25(中型②) | 27.2km/L | 150円/L | 11,029円 | 132,348円 |
それぞれ3つの条件で表をつくってきました。
1年間あたりのガソリン代を比較していきましょう。
走行距離&排気量別 比較表 | 大型 | 中型⓵ | 差額 | 比率(%) 差額÷大型 |
毎週100km、月間400kmを走行した場合 | 51,432円 | 26,088円 | 25,334円 | 約49.25% |
毎週300km、月間1,200kmを走行した場合 | 154,284円 | 78,264円 | 76,020円 | 約49.27% |
毎週500km、月間2,000kmを走行した場合 | 257,148円 | 130,440円 | 126,708円 | 約49.3% |
表を見ると大型と中型⓵と差額(マーカー部分)の金額が、ほぼほぼ同じ金額となりました。
大型バイクと中型バイクのガソリン代を比較すると、
同じ走行距離でも約2倍も変わってくることがわかりましたね。
このガソリン代が大きなポイントになるでしょう。
次はタイヤについて紹介していきますね。
タイヤ係る費用は?
バイクのタイヤは2本取り付けられてますよね。
でも、それぞれ大きさが違うんです。
車と自転車は同じ大きさなんですが、バイクは前後でタイヤの大きさが異なることが主流なんです。
その理由は役割が違うからです。
そして排気量や車両重量によってサイズも変わってきます。
それでは比較していきましょう。
世界で有名メーカーのブリヂストンで比較していきますね。
タイヤ代 | 前輪 | 後輪 | 合計 | 使用メーカー&品番 |
MT-10(大型) | 15,100円 | 22,600円 | 37,700円 | ブリヂストン BT-016 |
MT-03(中型⓵) MT-25(中型②) | 12,300円 | 16,600円 | 28,900円 | ブリヂストン BT-003 |
引用元:バイクのバッテリー・タイヤ販売とパーツ買取・販売のフロントロウ
前輪・後輪の両方を交換した場合、
大型と中型でタイヤのみで8,800円の差が出てきます。
これ加えて係るのが交換工賃です。
中型以上は工賃は同額となるパターンが多いです。
また、ディーラー、中古販売店、修理屋などによって金額は異なります。
今回は相場の平均金額として下記の表にまとめてみました。
タイヤ交換工賃 | 前輪(フロント) | 後輪(リア) | 合計 |
MT-10(大型) MT-03(中型⓵) MT-25(中型②) | 5,000円 | 6,500円 | 11,500円 |
タイヤ処分料が1本500円前後かかるので、2本で1,000円となります。
、工賃含めた金額で比較すると下記の通りとなります。
タイヤ代 | タイヤ工賃 | タイヤ処分料 | 合計 | |
MT-10(大型) | 37,700円 | 11,500円 | 1,000円 | 50,200円 |
MT-03(中型⓵) MT-25(中型②) | 28,900円 | 11,500円 | 1,000円 | 41,400円 |
タイヤに係る費用としては、大型バイクは中型バイクに比べて8,800円高くなるという結果になりました。
工賃は大型・中型に差はありません。
また、タイヤ代は毎年発生すものではありません。
3~5年ごとに交換するペースとなります。
維持費を抑える方法はコレ!
・ガソリン価格が安いところで給油する。
→通勤圏内や自宅から近い範囲内で行きつけのガソリンスタンドを見つけておくのも良いでしょう。
そこで行っているキャンペーンを併用するのも良いでしょう。
ガソリン専用カードの作成や車検をする割引クーポンがもらえるなど豊富な特典があります。
・車検代行を使わずに自分で検査場へ持ち込む。
→乗ってて大きな異常が見られなければ持ち込む方がお得!!
→仮に検査に不合格となっても3回までチャレンジできるので、
指摘された箇所を行きつけのバイク屋さんで修理して再度チャレンジすることも可能です。
・簡単な整備は自分で行う。
→今やネットでオイル交換の方法などバイク整備について動画などがたくさん紹介されてます。
そこから学んで自分で整備してみる方法もバイク知識が豊富に身に付くので一石二鳥といえるでしょう。
まとめ
維持費は大型バイクと中型バイク(251cc~400cc)とでは、
・ガソリン代
・タイヤ代&工賃
の部分で大型バイクの費用が高くなります。
しかし、その他に関しては差はそこまでないでしょう。
なので、この二点に絞って乗りたいバイクを比較検討していくとよいでしょう。
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